あっ!アレは何だ?
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我が住まいに隣接する市町村である相模原市と大和市には、長い歩行者専用の遊歩道があ
る。ジョギングや散歩に重宝される人気の遊歩道だ。オイラがガキの時分から、その姿は変わ
らず、昔のままだ。
2019年1月20日。大和市下鶴間の遊歩道上で初めて看板を見つけた。近寄って確かめると、
「水道みち」・「トロッコの歴史」とある。
更に目を凝らして看板を凝視する。昔の写真が貼られ、その写真は大勢の人たちが穴を掘っ
て、水道管を敷いている様だった。マップには「三井用水取入所」と「野毛山浄水場」が起点・終
点で描かれ、「現在地:下鶴間・三井取入所からここまで24q」と記されている。
遊歩道を三井用水取入所方面へ。小田急江ノ島線・東林間駅付近で、この遊歩道は線路と
鋭角(もしくは鈍角)で交差する。前から違和感があったが、東林間近辺は帯状の駐輪場が続
く。まさしく、この駐輪場こそ遊歩道上にあった。そして、公園の線路際に例の看板を発見する。
「現在地:東林間」そして「三井から23q」との表記。鶴間付近の当時の写真は、先程の下鶴
間と同様で水道管を埋めている。民家の一軒も見えない土地には驚いてしまう。ここで我慢しき
れずググった。これらの看板の直下に埋めた水道管があるらしい。
詳しい事が知りたくなって、電車とバスを乗り継いだ。着いたのは小高い丘の上にある「西谷
浄水場」と併設する「横浜水道記念館」。
これは立派な施設だ。思わず、我れここにあり。記念撮影する。横浜は近代水道の発祥の地
だって。
出迎えた銅像は英国人技師の「ヘンリー・パーマー」氏。この人が設計・計画し、1885年(明治
18年)〜1887年(明治20年)の僅か2年間で津久井の三井から横浜の野毛山まで44q間で水道
を引いてしまった。改めて、凄いお人なんですね、パーマーさん。
東林間の看板で見た写真が、大きく鮮明にここでも見られた。トロッコで運搬したから短い期
間で工事が完成したのですね。
もうこうなったら、終点を見届けるまで家に帰れない。歩いて上星川駅に向かうと、ここでも看
板を発見。「仏向町・三井から39q」とある。終点まであと5qだ。
ここで、ふと後ろを振り返ると、先程まで居た「西谷浄水場」が見上げられた。因みに、西谷の
浄水場は横浜の人口増加に伴う明治43年(1910年)の横浜第二次水道拡張工事で築かれた施
設であり、相模湖が取水取入口となっている。
更に相鉄線と市営バスを乗り継いで来ちまったぜ。「野毛山配水池」と歴史を感じる風情。
ここにもパーマーおじさんの像が。まあ、日本最初の水道工事を指揮したお方だからね。いよ
いよ最後の看板が目に入ってきた。
三井の取水所から44qです。この貯水池は今は使われていません。施設も古くて危険なの
で、敷地内は固く立ち入り禁止でした。後編もあります。
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