川崎トンネル女性殺人事件　2021/08/15 　近くを通る予定があったので寄っ てみた。2019年8月25日。この事件 は3度驚かされた。だから余計に記 憶に残っているのだ。 　まず驚いたのは発生当時の2006 年9月23日午前0時。時間帯・トンネ ル内とはいえ、東急田園都市線・梶 ヶ谷駅前から続く道と幹線道路であ る「尻手・黒川道路」と隣接する場 所。か弱い一人歩きの女性が殺害 されたので、当時は誰もが関心を持 つ。誰が？　何で？　そんな事もあ って、未解決のまま11年経過しても 皆覚えていた事件だった。 　その11年後とは？　事件発生から 11年後に2度目の驚きが起きた。 「事件について話したい」と捜査本部 に一枚のハガキが届いた。真犯人 が獄中から送ったものだ。つまり、 別の事件で服役中の真犯人が懺悔 のつもりで自首したのだ。 　3度目の驚きは動機だった。結局 は通り魔殺人。「女性に虐待された ことがあり、刺したい気持ちになっ た」「（英国の連続殺人犯とされる） 切り裂きジャックに憧れていた」。や 「好みの女性が死ぬ間際に見せる 苦悶する表情が見たい」と供述。そ して、当初から「捜査線上に上がっ ていた男」という点も驚きだった。 2006年当時では、まだまだ防犯カメ ラによる証拠集めは困難だったので しょう。 　横浜地裁は被告に懲役28年を言 い渡すが控訴。この事件はまだ完 全に解決していないのだ。尚、川崎 の「通り魔殺人」と聞いて、2019年に 登戸駅前で起きたスクールバス待ち の児童2名が殺害された事件と混同 するが、「同じ川崎市内で起きた」と い共通点だけで、年月も現場も異な る。